9to5Macは、セキュリティ研究者のトミー・ミスク氏とタラル・ハジ・バクリ氏が、AppleのiCloudプライベートリレーに関する新たな脆弱性を発見したと伝えています。
研究者らによると、AppleのWebブラウザエンジン「WebKit」に存在する問題により、iCloudプライベートリレーを有効にしていても、ユーザーの実際のIPアドレスやDNS情報が漏えいするとのことです。
iCloud+のプライバシー保護機能であるiCloudプライベートリレーは、Safariでウェブサイトを閲覧する際にIPアドレスやDNS情報を隠すよう設計されています。
今回発見された問題は、WebKitに含まれる「DNSプリフェッチ」「WebAuthn Related Origin Requests」「WebTransport」という3つの機能が、設定されたプロキシやプライベートリレーの経路を回避して、デバイスから直接通信を行うことで発生します。
特にWebAuthn関連の問題では、パスキー認証に利用される通信がSafariではなくOSの認証サービスから送信されるため、プライベートリレーを経由せず、ウェブサイト側にユーザーの実際のIPアドレスが渡ってしまいます。パスキーに対応している、あるいは、対応しているふりをしたウェブサイトを用意するだけで、ユーザーに気づかれることなくこの情報を取得できるとのことです。
研究者らはこの問題を8月5日にAppleに報告済みで、今秋の修正が予定されています。
影響を確認できる検証用ウェブサイトも公開しており、404 Mediaのテストでは、プライベートリレーによって保護されているはずの実際のIPアドレスが表示されたとしています。