Apple Inc.が、visionOSの持つ深度と次元からインスピレーションを得た新しい「Liquid Glass」デザインを採用し、マルチタスキング機能を強化した「iPadOS 26」を発表しています。
Liquid Glassデザイン
- 半透明で周囲の光を反射・屈折させる「Liquid Glass」をシステム全体にわたって採用。
- ホーム画面ではアプリアイコンの新しい外観、ライト/ダークモードのカラーカスタマイズが可能に。
- メール、Safari、Apple TV、Apple Musicなどのアプリに新しいコントロールとナビゲーションが導入。
新しいウインドウシステム
- アプリウインドウの操作、コントロール、整理、切り替えをするのに役立つパワフルな新機能を導入。
- ウインドウのサイズ変更、正確な配置、多数のウインドウの展開、タイル表示が可能に。
- Exposéにより、開いているウインドウをすばやく確認し、簡単に切り替えできる。
- ステージマネージャや外部ディスプレイとの連携も可能。
- 新しいメニューバーを導入。ディスプレイの上部からスワイプまたはカーソル移動でアプリの特定の機能などにアクセス可能。
Apple Intelligenceを活用した新機能
- ライブ翻訳:メッセージ、FaceTime、電話でテキストや音声をリアルタイムで翻訳。
メッセージのライブ翻訳は、日本語、英語(米国、英国)、フランス語(フランス)、ドイツ語、イタリア語、韓国語、ポルトガル語(ブラジル)、スペイン語(スペイン)、中国語(簡体字)に対応。
電話とFaceTimeのライブ翻訳は、英語(米国、英国)、フランス語(フランス)、ドイツ語、ポルトガル語(ブラジル)、スペイン語(スペイン)に対応。 - ジェン文字とImage Playground:ジェン文字は、既存の絵文字や説明からの生成、髪型やアクセサリーなどの個人属性の変更、表情の選択などが可能に。Image Playgroundでは個人的属性や表情のより詳細なコントロール、ChatGPTによる新しいスタイルが利用可能に。
- ショートカットの強化:作文ツールによるテキスト要約やImage Playgroundによる画像作成など、よりパワフルなショートカットを作成できる「インテリジェントなアクション」を導入。
ファイル操作の強化
- ファイルアプリ:更新されたリスト表示により、サイズ変更可能なカラムや折りたたみ可能なフォルダで書類の詳細をさらに確認可能に。デバイス間で同期されるフォルダのカスタマイズオプション(カスタムカラー、アイコン、絵文字)も追加。
- Dockへのフォルダ追加:任意のフォルダをファイルアプリから直接Dockにドラッグして追加可能に。
- デフォルトアプリの設定:特定のファイルやファイルの種類を開く際のデフォルトアプリを設定可能に。
iPad版プレビューアプリ
- Apple Pencilやタッチ操作でスケッチを作成したり、PDFや画像を表示、編集、注釈を加えたりできるように。
アプリで作業する新しい方法
- バックグラウンドタスク:演算負荷の高いバックグラウンドタスクを実行できるように。バックグラウンドタスクはライブアクティビティとして表示され、実行中の処理をコントロール可能。
- 新しいオーディオ機能:アプリやウェブサイトごとに異なるマイクを選択できるように。周囲のノイズを遮断し、クリアではっきりとした録音が可能な「声を分離」を利用できる。AirPods 4、アクティブノイズキャンセリング搭載AirPods 4、AirPods Pro 2でスタジオ品質の音声録音やクリアな通話が可能に。
- ローカル収録:任意のビデオ会議アプリで高品質な録音・録画をiPadから直接作成し、終了後にオーディオファイルやビデオファイルを簡単に共有可能に。
新しいiPadアプリ
- iPad版ジャーナルアプリ:日々の瞬間や大切な出来事を簡単に記録できる。
- Apple Gamesアプリ:ゲームの情報や、よくプレイするゲームのアップデート、見逃せないイベント、おすすめ、ダウンロードした全てのゲームにアクセス可能。友達と競えるチャレンジ機能も搭載。
- メッセージアプリの強化:会話の背景を導入、デザインでチャットをパーソナライズしたり、Image Playgroundで固有の背景を作成したりすることが可能。投票機能搭載。再設計された詳細表示、グループチャットのタイピングインジケータ機能も追加。
- iPad版電話アプリ:保留アシストや通話スクリーニングなどを搭載。
その他のアップデート
- 葦ペン:メモ、プレビュー、フリーボード、ジャーナルなどのアプリやマークアップ、PencilKit APIを使用する他社製アプリで、Apple Pencilやタッチ操作による伝統的なカリグラフィ体験を実現する。
- 計算機:計算メモに新しい3Dグラフ作成機能を導入。
- メモアプリ:メモのマークダウンファイルへの読み込み・書き出し機能と、電話アプリでの会話を文字起こし付きで音声録音として記録する機能を搭載。
- アクセシビリティ機能:視覚障がいのあるユーザや弱視などのユーザがテキストを読みやすくなるように設計されたアクセシビリティリーダー、点字ディスプレイを接続しているユーザに使いやすいインターフェイスを提供する新しい点字アクセス体験、アクセシビリティ設定をほかの人のデバイスで一時的に使用できるようにする機能などが追加。
iPadOS 26は、iPad Pro(M4)、iPad Pro 12.9‑inch(第3世代以降)、iPad Pro 11‑inch(第1世代以降)、iPad Air(M2以降)、iPad Air(第3世代以降)、iPad(A16)、iPad(第8世代以降)、iPad mini(A17 Pro)、iPad mini(第5世代以降)に対応しています。
デベロッパベータ版が本日より、パブリックベータ版は7月より提供され、正式版は秋に無料のソフトウェアアップデートとして利用可能になる予定です。